700年の歴史の中で、能の演目は数多く誕生しました。けれども現在、主に演じられる約200の演目のおおよそは、江戸時代頃までに、各流派によって絞り込まれたものを受け継いでいます。
こうした演目以外、明治以降に創作されたものを新作能と呼びます。今、新たに生まれた新作能は、これからずっと演じられることがあっても、よほどの時代を過ごすか、流派による大掛かりな演目の組み換えがない限り、当面は新作能と呼ばれ続けることになるでしょう。
「能楽トリビア」は作成にあたってこちらの文献を参考にしています。