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能楽トリビアTrivia

Question87 囃子方のソロ演奏の舞台もあるの?(2010年9月10日追加)

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シテ方の素謡や仕舞のように、囃子方にも、それぞれを中心に据えた上演形式があります。囃子方には、小鼓、大鼓、太鼓の3つの「鼓」の打楽器がありますが、これら打楽器の通常の演奏と謡が合わせて演じる形式を「独鼓(どっこ)」、「独調(どくちょう)」といいます。また、笛の独奏は「一管(いっかん)」と呼ばれます。

「独鼓」「独調」がいつもの手組みで打つのに対し、打楽器が特別な手組みで打ち、それに謡をつける演奏形式もあります。これを「一調」と呼びます。ひとつの打楽器で他の打楽器のパートもカバーするような手組みを使いつつ、曲趣に沿った特別な演奏を行います。普段とは異なる複雑なものとなり、楽器そのもの、演奏者の表現力を味わえる舞台となります。演者に相当な力量が要求され、囃子方では習い物であり、誰でもおいそれと演奏できるものではりません。

「一調」は能の聴きどころを取り上げて演奏され、演じられる曲は囃子方流儀によって決まっています。「一調」に拍子に合わない一声の部分を含む「一調一声」、「一調」に笛が加わった「一調一管」、完全な打楽器の独演となる「無謡一調」といった演奏形式もあります。能の音楽要素の素晴らしさを知ることのできるパフォーマンスといえるでしょう。


イラスト:坂木浩子
今までのトリビア

「能楽トリビア」は作成にあたってこちらの文献を参考にしています。


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