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能楽トリビアTrivia

Question32 薪能のかがり火は、どうやっておこすの? (2008年6月9日追加)

イラスト

薪能の舞台は、かがり火の揺らぎが大きな演出効果を生み出します。しかし、このかがり火は、たんなる照明装置ではありません。神社や仏閣で行われる薪能は、それ自体が神事、法会のひとつです。

舞台に先立ち、神官、僧侶による「火入れ式」が行われます。薪に火をつけ、かがり火を灯すものですが、その種火は、人力でおこします。「轆轤鑽(ろくろひきり)」という火おこし器を使い、摩擦熱で火をおこす、昔ながらの方法です。木くずを焦がし、紙を添え、木片を添えて、少しずつ大きくしていく火が、松明をめらめらと燃やします。

その火を消すことで、舞台そのものが闇に消えて終幕となる薪能では、火そのものの変化を感じてみるといいでしょう。舞台同様に、その時だけの、二度はない、貴重な体験となるでしょう。


イラスト:坂木浩子
今までのトリビア

「能楽トリビア」は作成にあたってこちらの文献を参考にしています。


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