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能楽トリビアTrivia

Question69 開幕ベルは何度鳴る?(2009年9月4日追加)

イラスト

国立能楽堂をはじめ多くの能楽堂の催しでは、演能の準備が整うと開演ベルがなります。その後、揚げ幕の中から、笛、小鼓、大鼓、太鼓の短い演奏が聞こえてきます。これを「お調(しらべ)」と言います。

お調は、一定の作法はありますが、何かの楽曲を演奏しているのではありません。それぞれの楽器の最終調整として、音出しをしているのです。このような、文字通り舞台裏の動きが、観客にまで聴こえるのは別に不調法なわけではなく、これから舞台が始まることを合図する演出効果的な意味合いもかねています。無人の舞台を囲む人びとにとって、ベルの音は着席の合図ですが、囃子方のお調の音色は気持ちを能の世界へ向かわせるスイッチになるのです。


イラスト:坂木浩子
今までのトリビア

「能楽トリビア」は作成にあたってこちらの文献を参考にしています。


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