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入門 能の世界:シテ方以外の役方

ワキ方

「ワキ」は、室町時代にシテ方から独立して専門分野を確立し、家の芸として継承されてきました。座付きの時代を経て、現在は流派ごとに独立しています。高安流、福王流、下掛宝生流があります。

囃子方(はやしかた)

謡の音楽を担当するのは「囃子方」です。囃子方は、笛(能管)、小鼓、大鼓(大皮)、太鼓の4種類の楽器からなり、これらを「四拍子」といいます。それぞれの楽器は、専門に分かれていて、伝統的な奏法が受け継がれています。

現存する流儀は、笛の一噲流、森田流、藤田流、小鼓の観世流、大倉流、幸流、幸清流、大鼓の葛野流、高安流、大倉流、石井流、観世流、太鼓の観世流、金春流です。

能の上演時には、各楽器の担当がひとりずつ舞台後方の「囃子座」に座り、演奏します。

56「囃子」についてはこちらへ

狂言方

狂言は、能と同じく猿楽から生まれた芸能で、ひとつの演目として独立して演じられる「本狂言」と、能の一部として演じられる「間狂言(あいきょうげん)」のふたつに分かれています。また「翁」のなかで祝福、祈願の舞を舞う「三番叟〔三番三〕(さんばそう)」を演じることも狂言方の大切な役割で、「翁」でのこうした役割は「別狂言」とも呼ばれます。

通常、一演目としての狂言とは「本狂言」のことを言います。本狂言は、人びとの生活のひとこまを扱った笑劇です。主人のいいつけに背く太郎冠者、聟(むこ)と舅のやりとり、口やかましい妻、まぬけな盗人など、当時の社会で、ごく普通にみられた人びとが登場し、身の回りで起きた出来事を、ユーモアを交えて演じます。

能の演目の中で狂言方が演じる役とその演技を、「間狂言」または、「間(アイ)」といいます。シテが中入りした後に登場し、前場と後場をつないで物語の理解を助ける「居語り」、シテやワキと問答などを行って物語の進行に関わる「アシライ間」などがあります。

狂言方の流派には、大蔵流と和泉流があります。

56「狂言とは?」はこちらへ

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