出家した建礼門院は大納言の局、阿波の内侍と大原寂光院に住み、滅びた平家を弔っていた。 藤村健ほか 晩春のある日、建礼門院は大納言の局と、樒などを採りに山へ入る。 浅井文義、清水寛二、西村高夫 建礼門院の義父、後白河法皇が大原に御幸され、建礼門院を訪ねてきた。 五木田武計、森常好ほか 法皇は、散る桜の趣ある景色を楽しみつつ、寂光院に至る。 観世喜正 阿波の内侍が、萬里小路中納言を介して、法皇に建礼門院の不在を伝える。 森常好ほか そこに建礼門院が山から戻ってきた。 藤村健、中所宣夫ほか 安徳天皇の面影を忘れられない建礼門院が、念仏を唱える。 津村禮次郎 建礼門院は、庵近くでふと、人声に気づいた。 藤村健 建礼門院は法皇の訪問を知り、対面して、感謝の言葉を述べる。 粟谷新太郎、内田安信、佐々木宗生 法皇に促され、建礼門院は、自らの数奇な半生、平家の滅亡の様子を涙ながらに語る。 藤村健ほか 語り終えた建礼門院は、法皇と別れ、庵の扉より、都へ帰る輿を静かに見送った。 豊嶋訓三 [一時停止中。画像クリックで再開します]
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写真:森田拾史郎
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