藤原俊成の家来だった旅僧が、須磨の浦で老人と出会った。 喜多六平太 老人は、桜の木に花を手向ける。一の谷の合戦で亡くなった平忠度の墓標であった。 内田芳子 老人は忠度の化身であった。僧に望みを伝えに来たと言い、桜の陰に消え去った。 観世銕之丞 忠度の霊が現れ、詠み人知らずとされた『千載集』の歌に、自分の名を入れるよう僧に頼む。 桜間右陣 忠度は、自分が命を落とした合戦の様子を表す。岡部六弥太忠澄と戦い…、 関根祥六 六弥太を取り押さえるが、家来に右腕を斬られ、左手で六弥太を投げ飛ばした。 當山興道 もはやこれまでと、西方浄土に祈りを捧げ、潔く六弥太に討たれた。 観世銕之丞 六弥太は矢につけた和歌の短冊を見つけ、武勇すぐれた歌人、忠度であったことを知る。 清水寛二 旅宿の題のその歌は、「行き暮れて木の下陰を宿とせば、花や今宵の主ならまし」 桜間右陣 [一時停止中。画像クリックで再開します]
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写真:森田拾史郎
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