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演目事典

卒都婆小町 :PhotoStory


美女の誉れ高かった小野小町も、百歳の老婆となり、みすぼらしく都を出ていく。
富山礼子
歩き疲れた小町は、道端の朽木に腰掛けた。それは卒都婆(聖地への道標)だった。
稲田慶治
高野山の僧は、仏体とされる卒都婆を尻に敷く小町をたしなめるが…。
梅若万三郎 他
小町は逆に、仏の慈悲の深さを説き、僧をやりこめる。驚いた僧は小町に深々と礼をする。
喜多長世
小町は僧に身分を明かし、老いて落ちぶれた今を嘆き、突然、狂乱する。
豊嶋訓三
昔、自分を愛した深草少将の怨念が憑いた小町は、少将の姿となり、過去を振り返る。
野村四郎
百夜通えば恋を叶えよう─小町の言葉を頼りに毎夜通い、あと一夜で死んだ少将の思いを表す。
会田昇
やがて小町は狂いから醒めて、悟りの道に入る志を表す。
桜間金太郎
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写真:森田拾史郎

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