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演目事典

善知鳥/烏頭 :PhotoStory


旅僧が陸奥国(青森県)外の浜へ向かう途中、立山(富山県あたり)で老人と出会い、衣の片袖を託された。
藤波重満
老人は外の浜の猟師の亡霊。袖を証拠として妻子に届け、簑笠を手向けて弔って欲しいという。
野口敦弘
外の浜に着いた僧が、携えた袖を猟師の妻子に渡す。不思議にも猟師の形見にぴたりと合う。
川島咲妃子、ほか
回向の儀式が始まるや、猟師の亡霊が陰惨な姿を見せた。
中森晶三
わが子を抱くこともできず、悲しみに沈む。それは親子の鳥を捕った報いか。
津村礼次郎
思えば、猟師を生業として、鳥獣をひたすら殺したのだ。
観世栄夫
このように鳥を追い、打ち据えた。
田崎隆三
今は地獄で、血の雨にまみれている。
内田芳子
さらには、化け物の鳥となった善知鳥に身を裂かれ、猛火に焼かれ、煙にむせび、声も出ない。
津村礼次郎
逃げようとしても立てない。羽の抜けた鳥を殺したからか。
関根祥人
また鷹となった善知鳥に、厳しく追い立てられ、猛犬にも狙われて逃げ場はない。
喜多六平太
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写真:森田拾史郎

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