雪の葛城山。吹雪に立ち往生していた山伏たちは、ひとりの女に出会った。 観世喜之 女は、山伏たちに一夜の宿を貸そうといい、自分の庵に案内した。 喜多六平太 標(しもと)と呼ぶ薪を焚いて、葛城山の故事を語らううちに夜は更けていく。 観世銕之亟、他 山伏に、女は葛城の神であると打ち明けた。 観世喜之 葛城の神はその昔、役(えん)の行者との約束を守れず、葛に縛られ、今も苦しんでいた。 観世銕之亟 苦しみを和らげる山伏の祈りを受けて、神は大和舞(やまとまい)を舞い始めた。 鵜沢久 月明かりのなか、ゆったりと優美な舞を舞う。 三川泉 降る雪の、清らかな白と同じ、白い幣を振るう。 津村礼次郎 向かいには天の香具山が見え、月白く、雪白く、どこまでも白い世界。 渡邊三郎 「その輝きに照らされる醜い顔が浅ましく、恥ずかしい」と、神は夜明け前に磐戸へ入る。 友枝昭世 [一時停止中。画像クリックで再開します]
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写真:森田拾史郎
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