仲秋の名月を待つ京の夕べ。六条河原院に着いた旅の僧は、汐汲みの老人と出会う。 梅若万三郎、森茂好、他 老人は、この地が左大臣を務めた源融(みなもとのとおる)の屋敷跡だと教える。 関根知孝 さらに陸奥の塩竈を模して作った庭だから、と都の真ん中で汐汲みをする謎を明かした。 金剛永謹 老人は僧に京の山々の名所を教え、ともに名月を愛で、楽しむ。 大村定、井藤鉄男 興に乗り、我を忘れた。そう告げるや、老人は汐を汲む様子を見せて、夜のなかへ消えていく。 中森晶三 夜更け。まどろむ僧の夢のなか、融大臣(とおるのおとど)の亡霊が現れる。 橋岡佐喜男 月影を映す盃を酌み交わす。 梅若万三郎 往時の遊楽が囃すなか、興に乗って舞を舞う。 梅若吉之丞 名月に照らされた典雅な舞い姿。 金剛永謹 秋の夜長を楽しむ。 豊嶋訓三 やがて明け方の頃、貴人は月の都へ帰っていく。その面影が名残惜しい。 高橋汎 [一時停止中。画像クリックで再開します]
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写真:森田拾史郎
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