三河国八橋(やつはし)は杜若の名所。盛りの花紫を眺める旅僧に、里の女が、所にゆかりの和歌を語る。 上田昭也 僧に一夜の宿を貸した女は、装い新たに僧の前に現れた。冠を戴き、華やかに着飾って。 梅若六郎 和歌に「かきつばた」を詠み込んだ在原業平。彼と恋を語らった高子后。ふたりにゆかりの装いと語る。 桜間辰之 女は、杜若の精、と本体を明らかにした。業平こそ歌舞の菩薩よ、と讃えつつ舞う。 横山紳一 杜若の咲く沢に、冠と唐衣の姿を映し、業平の物語をしのぶよう。 谷村一太郎 菖蒲(あやめ)とも似通う、杜若の色紫の美しさ。 近藤乾之助 卯の花か雪のように白い袖がひるがえり、やがて白々と明けはじめる。 桜間右陣 夜明けに、杜若の花は悟りを開く。草木も国土も皆成仏する、仏法の有難い功徳を受けて。 郷郭太郎 [一時停止中。画像クリックで再開します]
|
写真:森田拾史郎
PhotoStoryは自動で開始します。停止するには写真をマウスでクリックしてください。