禁じられた鐘供養の場に、入り込んだ白拍子(しらびょうし)ひとり。 坂真次郎、他 夕暮れの道成寺、烏帽子を被り、舞う姿。 荒木亮 入相の鐘の響きに、花は散る。女は拍子を踏みしめる。 足立礼子 一足ごとに春の夕べの日は落ちて、人々は眠りに落ちゆく。 津村礼次郎 女は、その隙をねらっていた。心を寄せた山伏を隠し通した憎い鐘、その恨み心を鮮明に思い出して、鐘のなかへ。 奥川恒治 姿を消した。 関根祥六 法力を尽くせ。鐘入りした女の執心を鎮め、もう一度鐘を揚げよう。僧たちは心と声を合わせて力強く祈りはじめた。 森常好、他 鐘が上がれば、蛇体の女。鐘ごと男を焼き消した恐ろしい執心の極み。 清水寛二、他 僧たちの必死の祈りに立ち向かう蛇体は手ごわく。 梅若六郎、他 この上なく猛々しい。 坂真次郎 坂真次郎 祈りの声が龍王を呼び、恐ろしい蛇体も次第に祈り伏せられていく。 佐渡能楽倶楽部 [一時停止中。画像クリックで再開します]
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写真:森田拾史郎
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