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「聖フランシス」1970年アーラム大学初演時のプログラム |
「聖フランシス」St. Francis
作:アーサー・リトル〔Arthur Little〕
作曲:レナード・ホルヴィック〔Leonard Holvik〕
1970年/アーラム大学で初演/シテ:リチャード・エマート
1975年/東京で再演/演出:ダン・ケニー〔Don Kenny〕、音楽監督:リチャード・エマート、型付:松井彬
1988年/アーラム大学で学生により再演/編曲:リチャード・エマート、演出:リチャード・エマート、松井彬
あらすじ:クエーカー教徒の旅人(ワキ)はインド・カルカッタの貧民街でひとりの老人(シテ)に出会う。旅人は老人と言葉を交わすうち、老人のなかに感謝に満ちた聖なる姿を見る。それはあたかもアッシジの聖フランチェスコ(聖フランシス)のようであった。老人は去るが、彼は実は聖フランシスの霊であった。その後、旅人の前に聖フランシスの霊が現われる。若い頃の享楽の日々から脱し、貧者のために生きる決意を示した後、聖人の舞を舞う。
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「鷹の井」2002年シアター能楽アメリカツアーのプログラム |
「鷹の井」At the Hawk's Well
作:ウィリアム・B・イエーツ〔William Butler Yeats〕
作曲:リチャード・エマート
1916年/ロンドンで初演
1981年/京都、大阪で英語能として公演(NOHO(能法)劇団)/演出;ジョナ・サルズ〔Jonah Salz〕
1984年、85年、90年/日本・オーストラリアで再演/演出:ジョナ・サルズ、リチャード・エマート、松井彬 2002年/シアター能楽によるアメリカツアー(8回・7会場)演出:リチャード・エマート、鷹の役:松井彬
あらすじ:永遠の生命の泉を求める若者、クフーリン(ケルトの英雄)は、50年も泉が湧くのを待つ老人と出会う。泉の傍らには、鷹の精に取り憑かれて泉を守る女もいた。泉が湧くころあいになると、鷹の精が舞い、老人を眠らせ、若者を誘い出す。そのためふたりとも永遠の生命の水を飲むことはできなかった。そして若者は新たな泉を求めて去り、人生を費やした老人は寂しく残された。
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「クレージー・ジェーン」2007年シアター能楽アメリカツアーのプログラム |
「クレージー・ジェーン(ジェーン物狂い)」
Crazy Jane
作・作曲・演出:デビッド・クランドル〔David Crandall〕
1983年/東京で西洋楽器と能の動きにより、初演
2007年/02年の能の曲への改作を経て、シアター能楽によるアメリカツアーで上演
あらすじ:クレージー・ジェーンという女は、恋人だったトムを探して旅をしていた。ジェーンは、ある町の教会で出会った若者をトムだと言い張り、トムとの踊りの思い出を語り、トムが去ってからの辛い思いを訴える。ジェーンは語りつつ思い出のなかに入り、若者と舞を舞う。ジェーンは舞いながら消え、若者は取り残されてしまう。
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「漂炎」1985年筑波万博での初演プログラム |
「漂炎」Drifting Fires
作:ジャニーン・バイチマン〔Janine Beichman〕
作曲:リチャード・エマート
型付:梅若猶彦
1985年/つくば万博で初演/シテ:梅若猶彦(観世流)
1986年/東京・増上寺本堂で再演/シテ:梅若猶彦(観世流)
あらすじ:地球滅亡後、ヴェイル星雲からの旅人たちが、炎に包まれる地球を訪れた。そこに真紅の炎を纏う老女が現われる。老女は旅人と会話を交わし、自分は地球最後の女の亡霊だと明かして去る。旅人たちの記憶に引き寄せられ、女は再び戻り、愛と記憶の力に支えられ、失われた美しい世界を想いつつ舞う。そして、新たな創生への希望を持って記憶を散らし、宙へ去る。
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「イライザ」1990年 東京・梅若能楽学院会館にて再演時のちらし |
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「イライザ」1990年 東京・梅若能楽学院会館にて再演
写真:喜多流写真部あびこ写真店 |
「イライザ」Eliza
作:アラン・マレット〔Allan Marett〕
作曲:リチャード・エマート
1989年/シドニー大学で学生により初演/演出:リチャード・エマート、松井彬
1990年/東京・梅若能楽学院会館で再演/シテ:リチャード・エマート
あらすじ:オーストラリアのフレーザー島を訪れた旅人は、老女に出会う。老女は難破船の船長夫人、イライザ・フレーザーの物語を語る。イライザはアボリジニと暮らした後に彼らへの偏見に満ちた嘘の物語をシドニーやロンドンで語っていた。老女の物語もまた誇張が入り、旅人は疑いを持って聞く。実はイライザの化身であった老女は、偽りが通じないと見て去る。その後、再び現われたイライザの亡霊は、偽りから解き放たれてアボリジニの祭りでともに踊り、彼らの文化を悟る。
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「クレージー・ホース」2001年サンフランシスコ初演プログラム |
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「クレージー・ホース」2005年「ラコタの月」と改題した再演時のプログラム |
「クレージー・ホース」Crazy Horse
作:エリック・エーン〔Erik Ehn〕
作曲:リチャード・エマート
演出:土居由理子
2001年/サンフランシスコで初演
2005年/別名「ラコタの月」〔Moon of the Scarlet Plums〕として、愛知万博、東京のシアターXのほかアメリカの3カ所で再演/シテ:野村昌司(観世流)
あらすじ:アメリカン・インディアンの若い女性が夢の告げを受けて、旅へ出る。そこに19世紀に生きたオグララ族、ラコタ・インディアンの戦士、クレージー・ホースの霊が現われ、彼女を導き、失われた笛を探させる。彼女は自分のアイデンティティーと文化について考え、平和を祈願する。
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「カモメ」2006年初演プログラム |
「カモメ」The Gull
作:ダフネ・マーラット〔Daphne Marlatt〕
作曲:リチャード・エマート
2006年/カナダ・バンクーバー郊外のリッチモンド市で上演/演出:リチャード・エマート、松井彬/演者:カナダのプロ俳優
あらすじ:第2次大戦中、日系カナダ人の漁師の兄弟は、収容所に入れられていた間に両親を失う。戦後開放されたふたりが、初めて漁にでかけたとき、不思議な女性に出会う。女は兄弟の母に似た運命を語り、母の化身であることをほのめかしてカモメのように飛び去る。その後、兄弟の夢に現われた母の霊は、故郷へ帰れずに死んだ自分の運命を嘆き、訴える。兄弟が、故郷は変わるものと母を説得していると、故郷の鐘の声と港のブイの声が聞こえる。それは故郷と異郷を結ぶものと悟った母は、成仏する。
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「パイン・バレンス(不毛の松)」2006年シアター能楽アメリカツアー ポスター |
「パイン・バレンズ(不毛の松)」
Pine Barrens
作:グレッグ・ジオヴァニー〔Greg Giovanni〕
作曲・演出:リチャード・エマート
2006年/シアター能楽アメリカツアーで上演
あらすじ:アメリカ・ニュージャージー州に松しか生えない不毛の地(パイン・バレンズ)があった。ふたりの魔女が、このパイン・バレンズに仲間を探しにきたところ、沼の老人から、昔この地にいたリーズ夫人が13番目の息子を鬼に預けた話を聞く。その後、ジャージー・デビルとなった息子が現われる。お守りを駆使して魔女は戦い、ジャージー・デビルを打ち負かし、退散させる。
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「隅田川」2009年ハワイ大学公演プログラム |
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「隅田川」2009年ハワイ大学公演 写真:リチャード・エマート氏提供 |
「隅田川」Sumida River
古典能の英語版
翻訳編曲:リチャード・エマート
2009年/ハワイ大学の能プロジェクト。1年間の能授業の集大成として公演。 リチャード・エマート指導・演出(松井彬、大島衣恵指導)
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「パゴダ」2009年大島能楽堂、シアター能楽の合同によるヨーロッパツアー公演 撮影:Clive Barda |
「パゴダ」Pagoda
作:ジャネット・チョン〔Jannette Cheong〕〕
作曲:リチャード・エマート
2009年/喜多流の大島能楽堂の能楽師、シアター能楽の合同によるヨーロッパツアーで公演
あらすじ:イギリス人の若い旅の女が、亡父の故郷、中国東南部を訪ねる。そこにあった仏塔のもとに、昔、自分の子どもと悲しい別れをした母とその娘が現れる。二人は、仏塔に来た理由を旅の女に語り終えると、霧の中に姿を消す。旅の女は、近在の漁師から仏塔伝説とともに、母とその娘にまつわる話を聞く。そして母の名は美鈴といい、亡父もまた彼女の子だったと知る。その夜、旅の女の前に祖母の美鈴と叔母の幽霊が現われ、かつての苦労を語る。旅の女は、母親と息子である亡父を含めて、家族が夢幻の世界で再会していると悟り、異国で命をつないだ子どもたちを思って、仏塔の前に佇む。
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