the能ドットコムに寄せられた、能・狂言に関するさまざまな書籍やテレビ番組、映画などの情報を紹介していきます。
能の演目には数多くの和歌や漢詩が登場します。難しいから、と背を向ける前に、是非手にとってほしいのが本書『続・能のうた』です。
本書では、「翁」「龍田」「清経」「井筒」「安宅」「熊坂」など27曲が、2014年に好評既刊の『能のうた』では「松風」や「道成寺」など40曲、2冊合わせて67曲が収められています。
演目一曲につきひとつの和歌や漢詩がとりあげられており、著者は観世流シテ方の能楽師、鈴木啓吾。
実際に舞台を勤めるにあたり、世阿弥など能の作者が発想を得た和歌や漢詩に真摯に向き合い、考察し、かみくだき、ときに大胆な解釈を加えた解説が綴られます。演じ手の文章ならではのリアリティが行間に感じられ、思わず引き込まれていきます。
能の舞台を何度か見て、能楽をもっと知りたい、理解したいと思い始めた人にとって格好の手引書2冊です。
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2014年に発行された『能のうた』には、「松風」や「道成寺」「葵上」「船弁慶」などの40曲が収められています。
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