木曽からの旅僧は、近江国粟津が原で神前に手を合わせ、涙する女に出会った。 桜間辰之 女は僧に、この地の社には木曽義仲が祀られると教え、回向を頼んで消えた。 木原康夫 夜。先の女が武装して僧の前に現れた。女は義仲に仕えた女武者、巴御前だった。 松井彬 巴は義仲と共に戦った日々を回想する。 喜多六平太 最期の合戦で深手を負った義仲は、巴に逃げるよう迫る。巴は泣く泣く別れを告げ、戦闘に臨んだ。 喜多六平太 わざと弱々しいそぶりを見せて敵を誘い、一気に蹴散らした。 福代綏子 もう一度義仲のもとへ。 桜間金記 自害し果てた義仲を見て、号泣する。 桜間辰之 遺された形見の小袖を抱き寄せる手に力はなく、悲しみは尽きない。 大島衣恵 信楽の笠を手に、涙ばかりを供に連れ、木曽の里へただひとり落ちのびる。 金剛巌 [一時停止中。画像クリックで再開します]
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写真:森田拾史郎
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